DE47 (ビターエンダー)Bitter Ender SURF

それだから吾輩はこの運動を称して松滑りと云うのである。 いかに温厚なる吾輩でもこれは看過出来ない。 そのまた次に妙な背中が見える。 迷亭が来たから、迷亭に雁が食いたい、雁鍋へ行って誂らえて来いと云うと、蕪の香の物と、塩煎餅といっしょに召し上がりますと雁の味が致しますと例のごとく茶羅ッ鉾を云うから、大きな口をあいて、うーと唸って嚇してやったら、迷亭は蒼くなって山下の雁鍋は廃業致しましたがいかが取り計いましょうかと云った。 中学などへ入れて学問をさせるのは惜しいものだ。 落雲館と云う学校さ こんな無分別な頓痴奇を相手にしては吾輩の顔に係わるのみならず、引いて吾輩の毛並に関する訳だ。 その爪懸りのいい幹へ一気呵成に馳け上る。 世の中は笑って面白く暮すのが得だよ。 吾輩はベースボールの何物たるを解せぬ文盲漢である。 左右は双方共四間に過ぎん。 十本やられたなと気が付くと、もう三十本引っ懸っている。 猿股期、羽織期の後に来るのが袴期である。 単に上級生の命令によって玉拾いなる雑兵の役を勤めたるところ、運わるく非常識の敵将、逆上の天才に追い詰められて、垣越える間もあらばこそ、庭前に引き据えられた。