AJ03 [ブランブルー] blanc/bleu クロスストラップサンダル

吾輩の眼玉はただ小さくなったり大きくなったりするばかりだが、人間の品隲とくると真逆かさまにひっくり返る。 やがてわーわーと云う声が混乱の極度に達して、これよりはもう一歩も進めぬと云う点まで張り詰められた時、突然無茶苦茶に押し寄せ押し返している群の中から一大長漢がぬっと立ち上がった。 桂月は現今一流の批評家だ。 その時万一逃げ損じて大僧がつらまっては事面倒になる。 番頭さんはおーいと答えた。 その代り向後はきっと表門から廻って御断りを致した上で取らせますから うん しばらくすると二三人の職人が来て半日ばかりの間に主人の屋敷と、落雲館の境に、高さ三尺ばかりの四つ目垣が出来上がった。 ところを一足飛びに君の後ろへ廻って今度は背面から君の羽根を軽く引き掻く。 ただ神経ばかり痛めて、からだは悪くなる、人は褒めてくれず。 失礼があってはならんと念に念を入れて顔まで着物をきせた。 その信用すべからざる事は群鶴館に鶴の下りざるごとく、臥竜窟に猫がいるようなものである。 殺せば死ぬに極まっている。 主人は二度まで思い通りにならんので、少々焦れ気味でおい、ちょっと鳴くようにぶって見ろと云った。