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何もこんなに横風に真中から突き出して見る必用がないのである。 幸い天気も好い、霜解は少々閉口するが道のためには一命もすてる。 かかる無意味な面構を有すべき宿命を帯びて明治の昭代に生れて来たのは誰だろう。 偉大なる鼻がますます異彩を放って、迷亭も主人も有れども無きがごとき有様である。 主人はこれでは何だか簡単過ぎるようだなと考えていたが、ええ面倒臭い、文章は御廃しにして、銘だけにしろと、筆を十文字に揮って原稿紙の上へ下手な文人画の蘭を勢よくかく。 迷亭もこうなると何とか月並の処置を付けなければならぬ仕儀となる。 悲しい事に力学と云う意味がわからんので落ちつきかねている。 妾しには地味過ぎていやだから御前に上げようとおっしゃった、あれでございますあらいやだ。 せんだっては主人の許へ吾輩の写真を送ってくれと手紙で依頼した男がある。 ちっと文芸倶楽部でも読んだらよさそうなものですがねえと寒月君さんざんにやられる。 どこにいるのだかちょっと方角が分らなくなる。 それを君がすました顔で写生するんだから苛い。 それでね。 返答次第ではその分にはすまさんと云う権幕である。